鉄道模型で車両と線路の次に用意するのが駅舎です。駅舎はその路線の顔とも言える建物なので、ジオラマに用いる際には形や大きさなどを十分に考慮して、実際に配置しても不自然ではないように制作する必要があります。
鉄道模型のジオラマには大都会を貫く高架路線や、山間の田舎町を走るローカル路線など様々な情景があります。路線に配置する駅舎も、それぞれの情景にふさわしい形状のものを選択する、リアリティのあるセンスが必要です。
市販品には、都会から田舎まで一通りの情景に使える駅舎が揃っていますが、イメージに合わないと感じたら自作するという手もあります。また、ひとつのジオラマに複数の駅舎を設置する場合にも自作は良い方法だと言えます。
建物の無い、ホームだけの無人駅があるジオラマにすることも選択肢の一つです。鉄道模型のジオラマには決まった正解という物は無く、自分が作りたいと思った情景こそが正解だと言えます。その情景をどこまで再現できるかがジオラマ制作の醍醐味です。