鉄道模型を楽しむ最大の醍醐味はジオラマ制作といえます。自身で作り上げた様々な情景の中を走り抜けるお気に入りの車両の雄姿は、何物にも代えがたい美しさに満ち溢れています。ジオラマ制作はファンにとってはある種の登竜門とも言えるのです。
しかし、ジオラマはどうしても場所を取りがちになります。日本で最も普及しているNゲージサイズでも、単線のエンドレスで駅や市街地、山林などを作ると、どんなに小さくても畳一畳分の面積は取ってしまいます。置き場所にも苦労してしまいます。
鉄道模型は場所を取るという常識を覆したのがミニレイアウトです。鉄道模型が面積を取る要因は線路の曲線の大きさでしたが、車両が脱線しないぎりぎりの急曲線が開発されました。これによりジオラマの小型化が容易になりました。
ミニレイアウトはその名の通り非常に小さなジオラマです。ノートを広げたサイズのものもあります。ミニレイアウトは低予算で本格的なジオラマ作りが楽しめるので、初心者はもちろんのこと、上級者でも楽しめる奥が深いジオラマです。